(2008年10月13日付)
1
Energy Energy
Pierre Bastien
新
先日京都・パリ友好都市50周年記念イベントで来日したことも記憶に新しい、自作の自動演奏装置メカニウムを操りながらの独自の演奏スタイルで知られる奇才ピエール・バスティアン。映画制作を手がけるKarel Doingとの長年のコラボレーション作品の数々が収められたという最新作からチャートイン。この人の作る機械から鳴る音は、メカなのにどこか土臭く、節々にいかがわしさみたいなものがちらついて、聞いていると可笑しくなってしまうような愛嬌に満ちています。月並みなことを言ってアホみたいに聞こえるかもしれませんが、メカニウムにはきっとバスティアンの生命が宿っています。恐るべし!機械じかけのモンドミュージック。

FROM ALBUM [ Visions of Doing ]
LABEL [ Western Vinyl ]
スウェーデンのTapeとのスプリットやDEERHOOFサトミとさやとのユニットわんわんでのリリースを控えるなど、めまぐるしい活動をみせるテニスコーツ。今回はテニスコーツ主宰のレーベルmajikickからのリリースもあるNSD(並木大典)とDasman(比留間毅)の二人からなるセカイとの共作からこの曲がチャートイン。セカイによる風通しのよい素朴な打ち込みサウンドが、身軽に空中をあちこち飛びまわるテニスコーツの音楽を見事にとらえているようで、お互いの音楽の自由度の高さと柔軟さに、こちらまで開かれた気分にさせられる。どこまでも澄み切った未来を思わせるような清々しい一曲。素晴らしい!

FROM ALBUM [ テニスコーツとセカイ ]
LABEL [ noble ]
前作よりおよそ2年、夢中夢待望の2nd album『イリヤ-ilya-』よりこの曲がチャートイン。メタル、クラッシック、プログレなどの要素を含む楽曲をピアノとヴァイオリンを含むクラシカルな編成によって壮大に展開していく作風は前作より踏襲しつつも、今作ではヴォーカルがより前面に出てくることで、サビやメロディ部を意識させられるような曲展開が増え、派手なアレンジになったという印象。そのことで、プログレ、サイケ、メタルファンは基より、そういった音楽と親和性の高いゲーム音楽ファンなど、これまでにない聴き手にも広く訴えかけるであろう一枚。

FROM ALBUM [ イリヤ - il y a - ]
LABEL [ GYUUNE CASETTE ]
4
ENGAWA DE DANCEHALL
neco眠る
5
日常から小さな驚きと楽しさを、新世界から歪んだエコーを、ブリッジから何者にもおもねらない美学を、味園からおもしろいの一点で集まったごちゃっとしたエネルギーとビートを、ほのぼのとした蒼さを持ったメロディでグルーヴさせて皆を踊らせるインストゥルメンタルと書いて大衆音楽、それこそがneco眠る!それがneco眠る。待望の1st album『ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK』より、決まってライブの最後を飾るこの曲がチャートイン!新世界ブリッジが森山ふとし、FUTA9082と共に日常に落とした最後の実り。最高!

FROM ALBUM [ ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK ]
LABEL [ de-fragment ]
DMBQ、巨人ゆえにデカイにおいて野獣の如きドラミングで見る者の度肝を抜く和田シンジのソロ音源からのチャートイン。ドラムトリガーというドラムの皮の振動を電気信号に変換して音を出せる機材を用い、ノイズに合わせて一人ガレージバンド状態のドラムソロを20分超収録。DMBQに加入してから、独特のタイム感は失うこと無く、手数とグルーヴを増幅させてきたドラミングの凄みがたっぷり味わえます。
FROM ALBUM [ パナエイト(ビート/08) ]
LABEL [ 自主制作 ]
ウッドベースと唄というとても素朴な編成ながら、足りない音もいらない音も何一つない素晴らしい音楽を届け続けているふちがみとふなとの3年ぶりの新作、6枚目となるアルバム『フナトベーカリー』からは、すこし不思議な風景をとりとめのない言葉で切り取ったこの曲がチャートイン。なんだか急に無性にパンが食べたくなって立ち寄ったパン屋さんで買ったきたパンがものすごく美味しかった時の嬉しさに似ているような、聴けば自然と心が満たされる一枚。

FROM ALBUM [ フナトベーカリー ]
LABEL [ 吉田ハウスレーベル ]
関西を中心に活動するにしもとひろこのうたとイガキアキコのヴァイオリンetc.による、アコースティックユニット、たゆたうの1st albumよりこの曲がチャートイン。二階堂和美を彷彿とさせるにしもとさんの声とイガキさんのバイオリンや数々の音が隙間だらけの空間に揺らぎながら漂うことで、空気が瑞々しくなるような錯覚を覚える。まさに“たゆたう”音楽。

FROM ALBUM [ いちにちのながさを、はなうたできめる ]
LABEL [ compare notes ]
ついに出ました!山本精一率いるPARAのニューアルバムからライブでもお馴染みのこの曲がチャートイン。複雑怪奇なフレーズがカクカクとした変拍子に乗って小気味よく進んでいく様に最初戸惑いを覚えても、曲が終わる頃にはその独特の感覚の気持ちよさに飲み込まれ、自然と体を動かしてしまっているから不思議です。一音たりとも軽視されることのない、まさに「メンバーの誰もが平等で、ひとつひとつの音が等価」な奇跡みたいなダンスミュージック!素晴らしいです!

FROM ALBUM [ CURRICULUM ]
LABEL [ Sublime Records ]
米オレゴン州ポートランドを中心に活動するLiz HarrisことGrouperの3枚目のアルバムからチャートイン。暗く曇ったシューゲイズサウンドにのせられた透明感のある歌声が印象的。延々と渦巻くフィードバックギターの音に飲み込まれ、気づけばアルバム1枚終わってたなんてことにもなりかねないほどの心地よさ。シューゲイズ好きの方だけでなくフォークやサイケ好きの方も是非!

FROM ALBUM [ Dragging a Dead Deer Up a Hill ]
LABEL [ Type Records ]
関西を中心に活動するshiba in car待望の1st album『PASSPORT』よりこの曲がチャートイン。決して安易な方向には流れない繊細さをもったメロディとアレンジによるうたもの。京都のaudio safariなど好きな方にはドンピシャではないだろうか、という好盤に仕上がっています。

FROM ALBUM [ PASSPORT ]
LABEL [ 4-FRAME MUSIC&RECORDS ]